~ストーリー~
この世にあるものはすべて汚い。
「黒瀬くんといると、少しだけ普通の人になったみたいに錯覚する」
潔癖症の社長秘書・城谷は偶然出会ったカウンセラーの黒瀬から、
潔癖症を克服するための個人的なカウンセリングを受けることになる。
10項目を1つずつクリアする療法を進めるうち、
次第に黒瀬に惹かれていく城谷だが…?
不愛想なカウンセラーと潔癖症の社長秘書、
センシティヴな恋のセラピー。
(コミックス第1巻 帯および裏表紙より引用)本屋さんで昨年から『話題の本』として平積みされていたり
amazonでも頻繁に『あなたにおススメ本』としてレコメンドされたり
そして『このBLがヤバい』にもランキングされており
興味を惹かれたので私も遅ればせながら購入。
なるほどタイトルの『10count』とは
10ヶの項目を1つずつ克服して潔癖症を治していく、
その進展とともに恋愛も進展していく・・ということなのですね。
主人公の城谷は潔癖であるがために
他人に触れたり触れられたりするのも出来ない状態で
「床に倒れるのと
俺の方に倒れるのは
どっちがマシですか?」城谷が体調不良になってようやく黒瀬が城谷に触れる事になる牛歩な第1巻なので
なかなか先は長いなー・・と思っていたら
2巻は強気の黒瀬がグイグイ攻めてくれて
ようやくBLらしくなってきたという印象です。
(以下、BLネタバレ感想です)
素手で喫茶店のドアノブに触ったり、素手で本屋さんで本を買ったり
黒瀬によって潔癖症完治に向かって進んでいる城谷でしたが
電車のつり革・・これは私も素手で触ることに抵抗あります。特に冬の間。
インフルにかかった人が咳やクシャミを手のひらで抑えたかもしれない手で
つり革に触ったかもしれない・・と思うと
むやみにつり革に触ることに躊躇してしまいます。
(なので冬の間は手袋をしたままつり革や手すりに掴まってます)
なので城谷さんの気持ちは若干分かるかな。
私 も 十 分 潔 癖 ?!
でも友人との飲み物の回し飲みなどに抵抗はないデスヨ^^
という話は置いておいて・・・
電車内で具合が悪くなった城谷に黒瀬は
床に倒れちゃうか or 自分の体にもたれかかるか どちらか選択させ、
しかし迷わず黒瀬の腕を掴んだ城谷さんの様子を見ると
黒瀬に心を許し始めているのが窺えてくる。
そんな城谷をお姫様抱っこで抱え救う黒瀬くん颯爽でカッコイイですね。
城谷は黒瀬に触れられている事に怯えるどころか、
車内で姫抱っこした事を黒瀬が恥ずかしい思いをしていないか心配する所も
潔癖が治ってきている感じなのかもしれない。
ただそれは黒瀬相手に限ったことではありますが。
その後、睫毛にごみが・・というキス未遂で城谷さんを翻弄し
黒瀬くんの積極的なアプローチが始まるものかと思った矢先、黒瀬から
しばらく会うのはやめましょう宣言?!(; ・`д・´)オイゴルァド-ユーコトダそしてここで城谷さんの同僚・爽やかイケメン三上が登。
ということは、もしかしてこれは三角関係なヤキモチ焼かせる展開ですね(ウマウマー)
黒瀬くんがなかなか会ってくれないので
城谷さんは三上と潔癖克服のための練習をしていたら
グッドタイミングで黒瀬くんと再会できたというのに
「最初で最後の握手にしましょう」ア ン ダ ッ テ … ? ? ?またなんで突き放すんですかー!
嫉妬して、でも身を引いた、という感じが予想できますが
黒瀬くんの言動に大変ジレンマですはい。。。
これでどうやって二人の関係が進展していくのかと心配した1巻ラストでしたが
「近くに居たら また俺 城谷さんに
触れたりするかもしれないですよ」2巻早々で黒瀬くんが抱擁&告白してくれる意外な急展開(*'▽')ワーイ
そして城谷さんの手をペロペロというかベロンベロン舐めまわしてエロイのなんの。
それだけに留まらず
「城谷さん、なんで勃ってるんですか」1巻での黒瀬くんにはジレンマばかり感じていましたが、
2巻の黒瀬くんはデキル男
なかなかの強引療法です。
療法というよりは理性を抑えきれなくなってきている感じですね。
次のデートでも触られたい気分になってきている城谷に
「どうして欲しいですか…?城谷さん」あえて質問しちゃう黒瀬くんがニクイわー!頭では触られるのを拒みつつ、体は触られたいという城谷さんを
グイグイ攻めたてる。しかもあまり表情変えずにって所がポイントかも。
ほぼほぼ無表情で感情の起伏が分かりにくく
何を考えているのかも分かりにくいのが黒瀬くんのウィークポイントで
そんなところに少し物足りなさを感じつつも
いつかその鉄仮面が破顔するかもしれないと思うと楽しみでもあります。


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