~ストーリー~
落語を捨てた助六が、暮らす田舎の温泉街。
愛想尽かしたみよ吉は、子供を置いて出たっきり。
「八雲を継いで、落語をなさい」。
言って聞かせる菊比古に、助六、ひねくれ駄々こねる。
引っ張りだされた場末の高座。
それでも演れねぇはずがない。
娘・小夏を笑わせて、も一度あの日の夢を見る──。
八雲と助六篇、完結!
そして物語は再び与太郎のもとへ──!
(コミックス裏表紙より引用)
5巻の前半で八雲助六篇が完結するわけですが、その終盤、
助六とみよ吉の行く末を読んで・・・
私の心が折れてしまいました(ノД`)・゜・。
あまりに悲しい展開だったゆえに
そっと本を閉じて今まで積んでしまっておりましたがが、
TVアニメ化が決定し
与太郎役を関智一さん、八雲役を石田彰さん、という配役を知り、もう一度読み続けようと決意。(ゲンキンでスミマセン)
うだうだ躊躇しつつも噺家を復活した助六の快弁ぶりを見て
「東京ィ戻ったら師匠のお宅で暮らそうよ」孤独に生きることを選んできた菊比古が自ら
助六や人と関わり合って生きていきたいと思う様になって。
そこへ・・・
「あたしが自分らしくいられんのは
やっぱり菊さんのそばなのよ…」と迫ってきた口で
「あなたのせいで人生が狂った」それ脅迫だからみよ吉さぁぁぁん!
菊比古さん、すごい女性に掴まってしまったものです。
(以下、ネタバレ感想です)
このまま失楽園的な不倫関係になってしまいそうなムードの中、
菊比古さんに無理心中をもちかけたみよ吉を助六は守ろうと、
というよりは、みよ吉さんと共に助六も逝ってしまうことになろうとはorz
ある程度そういった展開を予想していたとはいえ、なかなか衝撃的でした。。。
「その時に私ははじめてみよ吉さんの本当の名を知りました」助六は知っていたみよ吉さんの本名を自分が知らなかったこと、
そして、二人の死後に八雲の名を継いで
「アタシの名は有楽亭八雲。
本当の名など とうに忘れました──」ここの名前のリンクが巧妙だと感じた。
人と関わって生きていきたいと思った矢先に
独りで生きていくしかなくなった皮肉さが切ない。
そして物語は現在へ。
「アネさん、オイラはその子の父親になれねえか?」妊娠して未婚の母になろうとする小夏に与太郎が提案。
小夏さんのお腹の子の実父は誰ですの!?ってか与太郎も簡単にそんな提案しちゃう!?
そんな与太郎が真打昇進で、更には
「助六を継がせてください
(ドンッ!ドドン!!ドン・・!!!)」なるほど、与太郎が助六になることで
八雲は再び助六と共に生きていけることになり、また
小夏にとって助六という家族をもう一度設けることができる。
与太郎の明るさは八雲を、小夏を、読者の心をも明るくしてくれる、
とても魅力的なキャラクターですね。
「ドン!」という効果音SEが書いてあるのも臨場感を感じられる所。
そんなこの作品をどのように映像化していくのか、
与太郎をCVちいちがどのように演じてくれるのか楽しみです。
そして、渋カッコ良い八雲はCVあーさんvoiceで魅せてくれると期待しています。
昭和元禄 落語心中 第4巻…感想記事


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