~ストーリー~
麻人から六実を奪還しようと北斎組に独り乗り込んだ透。
生き弁天さながらの美貌に色めき立つ極道達。
須木の坊であるという己の身分を明かせば良いものを
「六実の友達」で通す透に、飢えたチンピラ共の性の牙が襲いかかる。
ようやく北斎組に到着した六実は
組の宝を怪我された憤怒に極道達に修羅の鉄拳をかますが
「やめろ」と透に一喝されて…!?
新田祐克が放つ美しすぎる極道BLクライマックス!!
(コミックス裏表紙より引用)
最後のページを読み終えた所で知りました・・・
最終巻だったなんて知らなかったー!ということで、透と六実に血縁関係の真偽なども明かされ
色々と衝撃的&怒涛の最終巻でした。
「イカ臭えってか!
てめぇだっていつもぶっかけてるじゃねーか!!」そう色々と・・・。
(以下、BLネタバレ感想です)
麻人の部下に捕われた透は身体を剥かれ、舐めまわされ、そして…!
そ れ も こ れ も 透 さ ん が 美 し す ぎ る せ い orz
※いえいえ、全ては麻人の仕組んだ罠。
そもそも、須木の息子である・・と透が白状していれば
事態はここまで大きくならなかったものの
しかし親の名を出したくないプライドや自分の甘さ、
せめぎ合いや葛藤が透を大きく成長させてくれるのかもしれない。
「どうして犯られる事は何も変わらないのに
お前じゃなきゃ嫌だったんだろう…」間一髪、下半身を奪われる事は回避した(?)ようですが
六実以外と体を繋げることに拒絶反応を示し、
更には他の男と体を繋げることを六実に知られたくないと感じたり
知られたら六実が自分から離れてしまうかもしれないと感じたり。
透さんそれはもう完全に六実にゾッコンというやつです(*´∀`)
しかし未だ愛の言葉を口にすることはなく。
そして今度は透が極道を辞める話になったり
かと思いきや、堂本が作る新しい組の組長に透がなる話になったり
須木PAPAは六実を跡目にする話になったり
すると六実は透を守るためにと強引に透を拘束して抱いたり・・・
色々な事が数ページの中にテンコ盛りー!
結局、透を筆頭に六実と堂本さんがカタギの会社を立ち上げ
社内の社長室のテーブルでイチャイチャしーの。しかしガラス張りの部屋だから周りにバレバレ(笑)
麻人はまたも六実たちをギャフンと言わせようと躍起になるものの
またまた失敗に終わって、逆にギャフンと言うことになったり。
透の味方であるユーリが、麻人側に密かに内偵していたり
麻人に信頼されるよう見せるために体を許したり
透への献身ぶりが涙ぐましい。
そんなユーリがガックリうなだれる麻人にアドバイスしていたシーンを読むと
ユーリ×麻人の恋物語が読みたくなる!透のためにあえて憎々しい麻人と体の関係を結んだユーリが
少しずつ改心していく麻人を見直して恋に発展・・みたいな展開が見てみたいです。
さて、透と六実の血縁関係について。
須木組長を父親とする異母兄弟、ということではなく
甥(透)と叔父(六実)という関係だったー!六実は、須木組長と異母兄弟。
ここまでは、まだ良いとして・・・
六実の実父は、須木の先代(須木組長の父親)。
六実の実母(麻実)は、須木先代の実の娘。
・・・という、
六実さん、実父の血が濃ゆー!!!
なかなか衝撃的な六実さんの正体でございました。
そしてこの作品タイトルについて。
「キスありき」という意味合いだと捉えておりましたが、
二人が立ちあげた新会社名が「スキ&キリア」で。
「語呂が悪ィ。桐亜が先がいいな。
それに『&』もいらねぇ」「じゃ…キリア・スキ」作品タイトルを逆に読むと【桐亜・好き】になるなんて全く気付かなかった(゚∀゚)オオ!!
様々な事が明かされ、内容も濃厚で(血縁関係も濃かったですが)読みごたえがあった最終巻、
解決に向けて一気に駆け足になり、少々勿体ない感じを受けましたが
前述したように、ユーリと麻人、更には組長と桐亜PAPAなどの今後の展開も
ちょっぴり気になりますので、スピンオフなどを見てみたいものです。


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