~ストーリー~
…まいったなぁ
こっちまで寂しくなっちゃうよ
放課後、従弟の幼児・秋の面倒を観ながらも、マイペースに日々を過ごす高校生・平介。
それも日常の風景となったころ、意外な出来事が二人にもたらされて…。
ゆったりハートフルシリーズ、大感謝の完結巻です。
(コミックス帯より引用)早く背が大きくなりたくて、早く大人の男になりたくて
今日も悶々イジイジな秋くんの日常が始まりましたが、
それももうこの8巻で最後なのですね。寂しい(ノД`)・゜・。
そして長谷さんの恋もまた。
「迷惑ではないかしらと思うのだけれど。
困らせるかも」頑張れ長谷さん。
(以下、ネタバレ感想です)
節分の話・・・
秋は大人でも嫌がる鬼役に立候補し
夜遅く帰宅する父親と豆まきするために夜ふかしの練習をしたり
練習の効果あって(?単にお昼寝をたっぷりしただけ)眠れなくなったら
逆にお化けが怖くなってしまったという、
相変わらず一人でグルグルしてる秋くんの日常が平和で癒される。
「そうはいってもすぐに大人になるわけじゃないけどねぇ」そして相変わらず平介は悪気なくあっくんに現実を突き付ける(笑)
けれど最終巻、いつまでも人でなしのままの平介ではなくて
豆まきで元気を願っていたらすぐに大きくなれるよ、と。
平 介 が 成 長 し て る (心が)。
傷心のあっくんをフォローできる日がこようとは大人になったものです(失礼)
極めつけは
「おかーさん、あたまいたい?かたこり?
げんきのため まめまき」あっくんの優しさに胸がキューン

幼子のこういう優しさがこの作品の魅力ですね。
バレンタインの話・・・
周りにそそのかされて長谷さんがチョコを平介に渡す話。
いざ渡そうとすると緊張で直接渡せず
名無しのまま平介の机の上にチョコを置いてきてしまう
控えめにも程がある長谷さん、なんて欲が無いの(´ω`。)
それでもホワイトデーでお菓子を貰っている友人を見たら
やはり一方的に渡すだけでは物足りなくなってしまって
欲深になる長谷さんの気持ちは乙女なら当たり前のもの。
お返しなんて諦めていた矢先に
「長谷さん、これ、君のぶん。
イスのうえのやつ、あれ長谷さんでしょう。
おいしかったよ。ありがとね」平介がめっちゃカッコイイんですけどナニコレ


長谷さんが以前渡したラブレターの文字を平介が覚えていたこととか
もうホントもう、もう、もう、、、これは惚れ直すー!
「名前を書いて渡してもよかったのね。
うれしい」平介からのお返しを抱えて胸が込み上げる長谷さんの姿に私まで嬉しくなる。
これから少しずつ平介との距離を縮めて
ゆくゆくはラブな方向になっていってくれたらと願ってやまない。
最終話・・・
「あっくんね、今度はあちらのお家に
預けられるんですって」NA N DE SU TO il||li _| ̄|○ il||l
寂しいかと問われた平介は
「…まー、とくに…。
おおげさに騒ぐことでは」当然のことながら、あっくんはこれにショックを受ける訳で
最後の最後まで平介は平介だったー!!コラーッ!!
これでどう平介とあっくんが大団円で終わるかと心配になっていたら
「へーすけとおわかれ いやだ
ここにいたい もっと」「知ってたよ。だからあっくんは
我慢しなくてよかった。いいんだよ」あっくんの涙に私も涙腺崩壊。゜(゜´Д`゜)゜。今まで別れを寂しいと思った事が無い平介が
あっくんとの別れは寂しいと感じているのも切なさを助長させるのなんの。
そして最後は「さよなら」ではなく「またね」という
前向きなお別れのラストで締めくくられました。
当初、本屋さんのオススメ本として平置きされていたのがこの作品と出逢ったきっかけでした。
のんびりゆるゆるっとした日常を描いた内容で
まったりゆったりした日々の中でホッコリ心が温まるエピソードが紡がていて
とても楽しく読むことができました。
心優しいあっくんがタジタジしたり翻弄されたりする姿が可愛らしく
そんなあっくんと触れ合って平介の心に思いやりが生まれていき
佐藤くんや鈴木くんや虎太郎、先輩、長谷さん、などとの交流もまた
騒がしかったり微笑ましかったり楽しい日常系作品を堪能することができました。
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