マンガに恋する女の ゆるゆるライフ

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ひばりの朝 第2巻/ヤマシタトモコ 

ひばりの朝 2 (Feelコミックス)ひばりの朝 2 (Feelコミックス)
ヤマシタ トモコ

祥伝社 2013-07-08
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~ストーリー~
少女の最も気持ち悪い噂。
「息を止めていたので平気でした」

“父親からの性的虐待”。
学校中に広まった噂に日波里は完全に居場所をなくすが、
彼女に恋する同級生・相川はその手をとろうとする。
また一方で、日波里の闇を知った富子は、
女としての劣等感を抱えながら
恋人・完との7年の歪みに対峙する瞬間を迎えていた。
男は、女は、少年は、家族は、
毒の渦中にたたずむ少女に何をもたらすのか──?
人の心の光と泥濘を深く怜理に切り取った
ヤマシタトモコの新たなる金字塔、ここに完結!
「『おなじ女』ってあたしとあのこが?」
(コミックス帯より引用)


「…きみが、わるいわけじゃ
 …ないだろ…」

憲人が日波里の救世主になるかと期待していましたが
父親から視姦されている日波里に安い言葉しかかけられない軟弱さ、
この秘密を1人の胸に抱えておけず富子に共有させてしまう臆病さが
読者(私)からすると憲人に対する印象を下げた。
(非BL作品。以下、ネタバレ感想です)




「やっぱおれ富子とつき合えばよかったな」
しかも相談をきっかけに、
秘密を共有で富子と分かりあえたかのような気分になり
(最初はそんなつもりはなかったのかもしれないが)
富子にアプローチするような話の流れになっていったのも好感度を下げた。
それは憲人一人だけではなくて・・・

「まあいわばオトコのユメ、ってやつ?
 タイプの違うオンナ二人と、なんつって」

富子の彼氏・完のドヤ顔が憎々しい。
富子の処女を奪った本人なのにそれを覚えていないような口ぶりで富子を怒らせたり(1巻参照)、
完の薄っぺらい・何も考えてないような性格が腹立たしく感じる。
父親からの虐待も日波里の勘違いだと決めつけて深く考えようとしない思考にも
虚しさを感じてやまない。

「あたしはあの子を助けない」
女性として負けているコンプレックスのある富子もまた
日波里に救いの手を伸ばさないキャラで残念ではあったものの、
富子に同情してしまうのは私が同じ同性だからかもしれない。

「き、今日さ一緒に帰ろうぜ」
クラスメイトの相川くんが本物の救世主!?
と期待したものの、中学男子にこの壁を一緒に乗り越えるには難儀すぎて。
上辺の言葉や勢いだけで日波里を助けようにもどうにもならず、
というよりはどうにか出来ない位に深い問題になっていて。

「息を止めていたので平気でした」
父親からの虐待をはじめ、不快な事柄には目をつむる事にした日波里は
しかし誰にも救えない現状のまま高校卒業を迎え・・・
ロミジュリの一節にある鳥のヒバリが朝になって飛び立っていくかのように
卒業式という朝を迎えた日波里も・・・。

詳細の描写はないものの、
これまでガンジガラメに捕われていた今の生活から
高校卒業を迎えて家を出てきっと自由になったものだと信じたい。
色々と難解なので考えさせられ、誰からの救いもなく己で羽ばたいていく最後で
読み終えた後の重々しさがズッシリと圧し掛かってくる作品でした。


FEEL YOUNG (フィールヤング) 2013年 11月号 [雑誌] Cocohana (ココハナ) 2013年 12月号 [雑誌] KISS (キス) 2013年 12月号 [雑誌] スニップ,スネイル&ドッグテイル (Feelコミックス オンブルー)

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