「俺はいつだって怖かった。
信乃に置いてかれるんじゃないかと」置いていかれる絶望。置いていく絶望。
「荘、死ぬな!」8人の犬士&8つの玉が揃った事で伏姫ご降臨。
世界の破滅を望み伏姫の能力を奪おうとする玉梓の願い vs 荘介を救いたい信乃の願い、
これは後者に軍配。
伏姫と八犬士は仲間だったのだから
玉梓よりも犬士の願いを伏姫がきいてくれるのも自然な流れ。
しかし息子二人を失った悲しみを抱える玉梓に同情の余地もあり、
悲しみから怒りと報復を生み出した玉梓の心を救うのもまた
八犬士の運命なのかもしれないと感じた。
そもそも…伏姫と玉梓はいつの間に分裂してたの。

今の信乃にとっては、荘介>蒼。
苦しみながら
「荘介」の名を口にする信乃を蒼が抱き起こすシーンがなんとも切ない(ノД`)・゜・。
確かに、荘介の命を脅かす蒼よりも
共に過ごした時間が長い荘介を優先する信乃の選択は間違っていないと感じますが
しかしED映像の蒼の寂しそうな表情を見ていると
蒼にもいつか報われて欲しいと願ってやまないのです。
信乃貧血からの村雨無双で怪獣アニメ…!?
普段のカラス村雨の可愛らしさとのギャップ激しく、
口から妖気を噴き出すドラゴン村雨の出現には驚かされました(笑)
暴走する村雨を制御できず意識を乗っ取られる信乃を救えるのは
ヒーロー(ヒロイン?)の荘介しかいませんが、
ドラゴン村雨の攻撃でゴロンゴロン投げ飛ばされているのに
結構ピンピン動ける荘さん強靭でいらっしゃるー!
視覚は回復したと思いますが(←蒼の片目が金色に戻っていたので)、
痛覚はまだ回復してない=無痛なままなのかしらん。それはそれで痛々しい。
「けどそれより前に会ったことがある気がするんだよな」信乃が大塚村で玉梓に殺されるよりも以前に玉梓と面識がある記憶・・・
それは玉梓が●●であり××の※※だから、と信乃さんに教えたい。なぜ玉梓が大塚村で信乃や荘介を殺したのか、莉芳と信乃がどのような血縁関係なのか、
このあたりの謎は原作の方で明らかにされてるので、私から信乃に教えてあげたいのですが
そんな事をしたら、敢えて信乃の記憶を消している莉芳に私が思いっきり怒られてしまうヾ(°∇°*)
そんな莉芳さん、そういえば教会で行く手を阻んでいたリリス嬢からどう抜け出せたんだろー。
そして玉梓は逃亡し、new結界もオジャンになってもなお
飄々としているフェネガン枢機卿が何を考えておられるのかサッパリ摩訶不思議。
悪役(?)ぽいのに堂々とケロっとしていて、どこまでも掴み所のないお方でいらっしゃる。
でも本当は信乃や莉芳達の味方であると信じたいー!
「約束してくれましたよね、これから絶対そばにいると」愛する人とともにあるために生きる物語は、伏線を残したまま終わりを迎え
多少モヤモヤの残る最終話ではありましたが、
残された謎の解明と荘蒼問題、そして玉梓を御して八犬士の願いを叶えるハッピーエンドが
いつか見られる事を望んでいます。
◆総括人と妖・生と死・記憶と忘却・生きる意味・選ぶ意味など、様々な選択を突き付けられてきた八犬士の物語も今回で終わりを迎えましたが、最後はやはり荘介の身体の問題がどうなるのかハラハラさせられた点。
分裂していた半身は元通り一つに戻るべきという『命命(ヤナ)』のエピソードからも言える様に、荘と蒼も一つになるべきだろうと感じ、しかし陰と陽がどう折り合いをつけて すんなり一つの身体に合体出来るのかが不安要素でも。 しかし主人公である信乃がいつかきっと荘蒼ともに幸せにしてくれる未来があると信じています。
美男子たちを含めて背景も美しく比較的安定した作画な上、素敵キャストによる美声で目と耳の保養を堪能し、そして村雨をはじめ五狐・八房・楓・メグ・最終回で初登場のオカマイタチ(?)な紺など妖マスコットの存在も大変ラブリーで味わわせて貰いました。
また、とにかく台詞量・情報量が多い原作をテンポよく展開させていったアニメスタッフに敬意。
本編のシリアスさとは真逆な予告ナレーションにも思わず失笑してしまう面白さも堪能。
そして結局のところ…道節さんは毛野さんのこと♀だと思い込んだまま終了しましたが(笑)、そんな事も含めて分割2クール(計半年間)の間、毎週楽しく視聴することができました。
八 犬 士 & 四 獣 神 家 あ り が と う 。
11月に開催される八犬伝イベントも楽しみにしております。
(C)2013 あべ美幸・角川書店/八犬伝プロジェクト
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