マンガに恋する女の ゆるゆるライフ

BUTTER!!!(6)<完> (アフタヌーンKC) ヤマシタ トモコ 講談社 2013-05-23 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools

～ストーリー～
青春の息苦しさとまばゆさを描く社交ダンス部群像劇、いよいよ完結！
ネット上で自分達を嘲笑するコメントを発見し動揺する夏。
悪意に負けず、新歓公演で本気の踊りを披露できるのか！？
（講談社コミックプラスより引用）

「志望校もまだ決めてないでしょ？」
「おなじとこ行くからいい」
「…ぼく第1志望わせだ ですけど…大丈夫？」
「えっ　むり！」
高岡先輩と二宮先輩のラブぶりに中てられる
これからも一緒にいたい事をさり気なくアピールしてるような二宮先輩の、無表情の裏に隠れたラブが可愛らしい。

そんな高岡先輩と二宮先輩が引退後、
残る4人がどうしていくのかを決める一冊でしたが・・・
最終巻だとは知らなんだー！
読み終わって、7巻の発売はいつになるかなーと思いながら
ヤマシタ先生のあとがきを読んで、最終巻ということを知りました＾＾；
（以下、ネタバレ感想です）


新入生歓迎会ステージでダンス部の魅力を披露して
これから何年もダンス部が続いていけるようにする目標を掲げた夏たち1年生組。
新歓でアピールするために、4人でセンターペアを決める勝負、その名も
セ　ン　タ　ー　決　め　オ　ー　デ　ィ　シ　ョ　ン　（笑）
「なにそれ楽しいじゃん。
　CD何枚買えばいいの」
某アイドルグループにようなCD戦略ではないにしろ、
センター決めオーディションという名のダンス対決が出来るよう
次年度にはたくさんの新入部員が入部してくれるといいですね。

そんな矢先、動画サイトに「ダｗｗサｗｗスｗｗギｗｗルｗｗ」というタイトルで
ダ部が学園祭で踊ったダンス映像がアップされて
「女もキモい　なりきりチャン乙ですｗ」などというコメント記載されるという
恐らく村谷によるダンス部イジメ発生。

入部当時、ネガキャンだった端場くんを「みっともない」と言った夏でしたが
いざイジメ被害者の立場になると虚勢を張らずにいられず
部内でもギスギスした状態でしたが、ついに夏がネットイジメの件を白状し
「村谷かよ！？
　なんでおれらに言わねえんだよ！！」
「…こっ　こわく……　………て…」
夏ちゃんの涙に私の涙腺も崩壊。
そして村谷のもとへ走りだす端場くんの背中がカッコイイのなんの

結局、ダ部メンバーと村谷とそして先生を交えて話し合いになったものの
白を切り通す村谷の飄々とした態度がまた(。-`ω´-)ﾑﾑﾑ
村谷のような、誰かを見下して人を思いやる事が出来ない人間は
中身がとても虚しく、いっそ可哀想な子でもある。
だからといって同情や共感は全く出来ず、いらただしい事この上ない。
ダ部顧問の鬼田先生も堪忍袋の緒が切れそうな勢いで
「他人やら世の中やらナメてんなよ。
　…そうやってナメた態度とってる限りな
　…いいコトなんか何にも巡ってこないだよきみには」
わたし鬼田センセーのこと大好きです(*´∀｀)ｷｬｰ!!!

嫌がらせ問題がひとまず一段落したと思いきや
今度は端場くんが夏にフォローされることに引け目を感じ
夏と端場くんの間に距離が出来始める一悶着ののち、
夏とずっと踊っていたいと思う程に端場くんが踊る事の楽しさを見出した、
そんな新歓ステージの成功をもって物語は終了。

夏ちゃんはこの作品の主役でありながらも
みんなを引っ張っていくような主役タイプではなく
でもそんなところが親近感を覚えるところでもあって。
端場くんとのラブ展開も少なからず期待していた所でしたが
夏の好みの男性はアッシャーやニーヨらしいので…私の期待は見事に撃沈（笑）

欲を言えば、色々なカプの恋バナがもう少し見たかった事と
村谷くんの件が全く解決しなかった事が心残りではありましたが、
げっつに告白した秦くんの想いも撃沈していたり（ドンマイ秦くん；；）、
鬼田先生が正月休みに羽目を外して酔っ払いオヤジになっていたり、
可愛い妹の彼氏の品定めをしにアメリカから帰国した二宮兄だったり、
ヨネちゃんによる、しゅーちゃんへの愛がとても微笑ましかったり、
後日談も楽しい話題で面白かったです。

　　　

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