~ストーリー~
大正時代の火消し恋愛ロマン!
それは──、この世界で一番美しいもの。
“時は大正──。”
優秀な成績で消防学校を卒業した松岡仁の配属先は、
臨時署長の伊勢辰巳以下、超個性派ぞろいの消防署だった。
さらに麗しきマドンナ・君子の登場で松岡の心は千々に乱れ…。
平成→大正と、時代と世代を超えて紡がれる
魅惑の恋愛火消し物語!
(コミックス帯および裏表紙より引用)「炉の温度が低いせいで不完全燃焼してんだろ」「血筋だね」高校生の松岡智宏は火に関して神経質。
コンロでやかんの火がつけっぱなしで放置されていれば直ぐ消したり
はたまた亡き曾祖父の火葬場の煙突から煙が上がっていることにイライラしたり
学校のボヤでは犯人を捕まえて説教をしたり。
そして同級生の女子・イセカツとひょんなことから
智宏と遠縁の親戚だということが分かり…。


草間先生が描く火をネタにしたお話というと↑BL漫画『災厄のてびき』を連想しますが
こちら『タケヤブ~』は非BL作品。
(以下、ネタバレ感想です)
「昔 俺が小田部さんに助けられました。
五つの頃 家の火事で」この物語は第2話からの
智宏の高祖父(ひいひいおじいさん)のエピソードがメイン。
幼い頃の火事で消防士の小田部に助けられた経緯から
小田部が勤務する分署に就職した仁だが、
しかしその小田部は既に消防士を引退しており。
恩人に会えないならばと、他の勤務地に異動しようと思う矢先に
臨時署長イセタツ(イセカツの高祖父)の妹(従妹)で美人の君子に惚れたり
下宿先が火事で全焼したために分署に住まうことになり
結局この分署で勤務し続けることに。
しかし仁が小田部 元署長に会おうとした本当の訳とは・・・。
「納得したいなんて欲を出さなきゃ
消防士なんて怖い仕事就かなくてすんだのに」幼少時のトラウマを抱えて、火を恐れながら、
それでも消防士になった仁の葛藤しながらも確信していって。
そして時代は平成へ。
「怖い目にあって死んじゃうかも知れない人を
助けられるんだよ!!
私は消防士になる!!」「…はっ
不覚にも格好いいかもとか(ねえよ)」仁と君子は結ばれ、イセタツも見合い結婚した
智宏とイセカツのひいひいおじさんたち。
時を経て智宏とイセカツがご先祖様と同じ職業に就く未来が垣間見れた。
そんな智宏とイセカツが恋に発展するのか否か、
そして仁が君子に玉砕しながら2年もプロポーズし続けた恋模様、
更には赤毛に悩んでいたイセタツの葛藤と追究心などなど、
願わくば登場人物それぞれのその後が読んでみたい。
草間先生の作風(BL作品を含め)は読み手の好みが分かれるだろうと感じますが
独特な雰囲気を醸し出す画のタッチや内容を読み解くと
描かれている情緒やテイストをじわりじわりと味わうことができ
草間ワールドを堪能することができます。

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