~ストーリー~
男はついに恋に落ちた。
ああ…俺…こいつのこと……好きだ。
ふたりが出逢って、4年が経った。男はとうとう恋に落ちた。
21歳年下の少女に……。
トラウマを刺激する出来事により、放心状態になった真一。
彼に寄り添う遥に対して、衝動的に芽生えた感情。
自分の気持ちを自覚した真一は…。
本当に本気なのか?
でも、手を出しちゃダメだ。
それなら、我慢するしかないよな…。
大垣結婚秘話に迫る番外編も収録。(コミックス帯および裏表紙より引用)遥への想いを自覚した真一が動揺する姿は絶品。今まで読者を焦らし続けてきた真一の気持ちが明らかになり、
作者があとがきにも書いているように「神セブン」な7巻でした。
それだけでなく、詩子とガッキーと杉田くんの関係、
遥がアイドル先輩に告白された事、
そして真一の心の傷をえぐる事件発生などなど
7巻の一冊に様々な展開が盛り込まれていました。
(以下、ネタバレ感想です)
「不毛なのは詩子ちゃんも一緒なんじゃないの?
とても近くにいるのにむこうは別の人を見てるんだから」小学生時代に詩子が大垣に迫っていたのはフェイクでその実、
詩子は杉田くんの事を想い続けており、それを大垣も把握していたとは。
ガッキーなんという策士。
遥を想う杉田くんの一途さが詩子には眩しくて
そんな杉田くんの事が大好きで、でも振り向いてはもらえない。
傷つきたくないために大垣への愛で誤魔化そうとしていた詩子の気持ちは非常によく分かる。
うそぶいた所で自分の感情を抑える事は出来ないのもきっと詩子自身理解はしている筈ですが
それでも不毛な自分でありたくないために逃げたくなる気持ちは共感できる。
中学生となった詩子はオトナになり今後ももっと綺麗で魅力的な女性になっていきそうなので
詩子ちゃんも報われる日がくることを願っています。
「彼氏とかできたらちゃんと言えよ」遥が中学校でモテること、そして男子から告白され事を知り
モヤモヤしながら遥に言った真一の一言に
「真一さんには絶対言いません」遥が怒るのも至極当然。
真一の無神経さにもほとほと呆れる所ですが
最近、遥から好意を示さない焦りから
遥に今一度 真一の事が好きだという言葉を言って貰いたいという
無意識の表れなのかもしれない。
そして内海家ではボヤが発生。
火事の中、幼い頃に一家心中したトラウマに苛まれる真一を救いだし
真一への気持ちを改めて表した遥に
「ああ・・俺…こいつのこと……好きだ──…」
(C)Chika 2013理性では抑えきれない愛しさ。
自分の気持ちを自覚しただけでなくまさかキスまでしようとは驚きの展開。
しかもキスした後で、ふと我に帰った真一が
「待て…ちょっと待て──俺 今 なにをした──…!?」自分で自分の行動に驚きを隠せない真一の動揺ぶり、実にオイシイです。アタフタする真一を案の定 面白がっておちょくる大垣でしたが
「それでも手は出しちゃだめだよな内海」『保護者代わり』というポジションを全うする責任があると諭す、
此処までの大垣は真一と高校時代の同級生であり親友としての忠告。
そして次の瞬間、
「…というわけで我慢しましょうか内海先生」編集者モードにシフトチェンジした大垣は
真一が執筆している小説の主人公と同じ禁欲でストイックな境遇に立たせ
真一に執筆欲を与える・・・ガッキーほんと腹黒。
番外編ではそんな大垣の年貢の納め時なお話(笑)
ガッキーのタラシぶりや性格の悪さが露呈されているものの、
自分よりも大垣の幸せを本心から祈っている彼女に対して
大垣も彼女との恋を育みだすだろう、恋の始まりのはなし。
あとがきには、赤ちゃんに添い寝するガッキーの図が!
作者曰く
「描いておいてアレですがこんなガッキー想像できない。描いてるけど…」確かに想像しがたいものがありますが、
この寝顔を見る限り、ガッキーが幸せそうで嬉しい。
本編ですっかり置いてけぼりされた遥でしたが
8巻予告ページを見ると『遥の満面の笑みに真一が赤面』?!
真一デレデレタイムが始まる8巻発売を楽しみにしています。![ARIA (アリア) 2013年 06月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61vZCGmVcyL._SL160_.jpg)


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