マンガに恋する女の ゆるゆるライフ

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絶園のテンペスト ~THE CIVILIZATION BLASTER~ #24(最終話)「それぞれの物語」 


「一度は何かを失ったように見えた者たちが集まって
 何かを手に入れた話」

終わりと始まり。



「偽りの楽園…閉じられた楽園…
 それを絶つのがすなわち絶園」

御柱に全く歯が立たず絶体絶命に陥った羽村の前に現れた絶園の剣は
未来を切り開く希望の光となる件りが性急でSF(少し不思議展開)であり残念な所でしたが、
『絶園の魔法使い』として完全覚醒した羽村くんのターンが非常に恰好良かった。
力の発動によって羽村の服が千切れ一糸まとわぬ状態になったサービスも有難く、
そして何気にカツラを脱いだ哲馬の舞姫姿も拝む事が出来てテンション上がった↑


世界を救うヒーロー、というには今までの軟弱さがそう思わせてくれませんでしたが
羽村の覚醒した姿を見るとこの物語の一番の立て役者であると言っても過言ではなく。
『何かを手に入れて』成長した姿にきっと元カノゆっちゃんも
以前の頼りない羽村くんとは違うことに気付いて見直してくれることと願っています。
そんな羽村くんの春に感化されてたオトナたちは・・・
山本「私も春を探してみようかしら♪身近な所から春を…」
左門「春とはいえまだ寒さは厳しいな」
夏村「その通りです、気を引き締めないと」
山本「ちょっとなに無視してんのよ~(`ε´♯)」
潤兄「あの山本さん、僕のコト無視してるよねorz」
潤兄さんはフロイラインさんにラブだったのかー!
フロイラインさんにラブ、というより乳ラブ(笑)
で、フロイラインさんは左門さんとナッツのどちらが本命でしょう。
左門さんor夏村のいずれかが恋人になったら
フロイラインさんに主導権を握られる姿が目に浮かびます。
・・・そして私は紅ショウガ得意です(*´∀`)

「二人とも、いつまでも私の死に囚われないで
 愉快に日々を過ごして下さい」

亡き愛花からの最期のメッセージシーンに切なくなるも、
哀しく涙を誘うメッセージにせずにお色気を匂わせ
吉野と真広の二人にひと泡ふかせるとは
愛花なりに二人の気持ちを落ち込ませないための演出だったのでしょう。
きっと二人のその事に二人の気付いているはず。
否、あの鼻の下の伸び具合からすると気付いていない!?(笑)
愛花ちゃんCVはなざーさんはサイコパス最終回でも鼻声でしたが
コチラでも鼻声ですね、お風邪だったのでしょうか。

「はじまりはおわり──
 おわりははじまり──
 では改めて始めましょう、
 それぞれが作る、それぞれの物語を」

第1話では墓前で愛花に話しかけるどころか合掌することもなく
献花をぶちまけてるほどの復讐心を燃やしていましたが、
最終回では死を選んだ愛花の行動を責め、
それを墓前で合掌しながら愛花に言えた事が真広の成長の証。


終わりから始まりの一歩を踏み出した二人の景色を彩る桜が舞うように
雪舞う第1話から始まる懐かしい回想シーンに胸をジーンとさせて貰った。
世界を救う道を歩み始めた真広は、
愛花と同じ年頃の女子と未来を歩き出しそうな春。
そして吉野は駆け足で葉風のもとに向かい優しく慈しむ表情で
葉風の気持ちに応えて未来を共に歩き始める春…?!
吉野×愛花派の私にとっては少々悶々とする気持ちを感じるものの、
吉野と葉風が互いに見つめる表情がとても素敵で
抱擁寸止めで終幕するラストがとても綺麗な終わり方でした。


********************

◆総括
復讐心に突っ走る真広と、恋人を失った悲しみを秘めた吉野が、共に行動して互いの足りない部分を補い合う愛憎劇と、そして世界の存亡をかけたSF伝奇物語だったこの作品。 1クール目まではシリアスモード&会話劇で重苦しかったものの、2クール目からはラブコメ+ギャグモード多め、というガラリと変わった作風の変化に驚きつつそんなギャップも楽しめました。

常に物語の中心にいる愛花の存在は、直接対決の時に葉風にぶつけた気持ちや独白するまでは何を考えていているのか全く分かりにくく共感しづらい所があり謎めいた少女だった印象。 そもそもシェイクスピアの台詞を引用して物事を隠喩する哲学的な少女であり、かつ兄と恋人を手の上で転がす小悪魔ぶりな様子から、物語当初から怪しさ満載で黒幕=絶園の魔法使いだろうと予想はしており、ある意味それは正解ではありましたが、黒幕ではなくむしろ世界を救うポジションであったのは予想外。

左門をはじめとするキャスト陣のオーバーアクションでわざと大げさに見せる演技によって、舞台や演劇のような迫力を持たせる魅せ方もまた面白かったところ。 そんな左門は悶々する時のグニャリ描写が印象的で、1クール目までは吉野や真広の策略にハマって動揺、2クール目からは吉野と真広と愛花と葉風の四角関係に振り回され、最後まで少年二人に翻弄されていくお父さん的(お兄さん的)ポジションになって親しみやすさを感じる事が出来た。

2クール目から登場の羽村は『絶園の魔法使い』らしからぬ軟弱で草食男子。 もっと愛花のように達観した聡い子が『絶園の魔法使い』として継承すべきですが、ピュアで素直な彼だからこそ、愛花の死の真相を知った吉野や真広の滅入る心にピュアな感情をぶつけて彼らの心を浮上させる事が出来たのでしょう。 そして最終回に発揮した力。 ちょい役すぎて役不足ではないかと思っていましたが、なるほど梶さんがキャスティングされた理由をようやく理解いたしました。
草食男子といえば、愛花をめぐる吉野vs真広のバトルは言葉によるバトルで済ませたのに対して、吉野をめぐる愛花vs葉風のバトルは殴り合いの喧嘩。 男子チームは草食系で、女子チームは肉食系なんだということが分かりました(笑)

吉野や真広にとって愛花の死は美しい結末の伏線に…と言うにはあまりに愛花の死が哀しい伏線すぎて、その悲劇の上で最後は皆が幸せに終わったとしても幸せと言えるのかどうか疑問に思う所ではありましたが、幸せになれるよう未来に向かって前を向き歩き出す始まりの物語、という締め方には納得。

ファンタジー、ミステリー、神話、伝奇、SF、マヤの世界滅亡説などなど様々なジャンルを織り込み、シェイクスピアの引用だけではなくSF小説の引用や、第二次世界大戦直後に発言したチャーチルの言葉「終わりは始まり」など、引用が多くとても意味深でそれが何を意図・比喩するものなのかなど読み解くのがとても難しくもありましたが、2クールの間、毎週楽しく視聴。

内山さんと豊永さんのキャラ配役が逆なのでは、と第1話が始まる前から、そして始まってから感じた視聴者が多かったこの作品。 掴みどころのない吉野をCV内山さんが好演され、そしてCV豊永さんも新境地だったと言われる程の地声トーンで真広のおどろおどろしさを演じ、新鮮味ある配役でそういった意味でもとても楽しむ事が出来た作品になりました。

叶うことならばその後2人が愛花の遺志の通りに愉快な日々を送っているかどうか知りたく、それは原作(特別編)で補完できることと期待しています。

(C)城平京・左有秀・彩崎廉/「絶園のテンペスト」製作委員会・MBS

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