「オレにとってはこれで終わりだ。
これ以上は理屈に合わねえ」『辻褄』と『理屈』で蓋をして抑え込まれた感情の行方。
「理屈理屈うるさいわぁーーっ!」愛花の死の真相を知っても冷静でいられる吉野と真広は
理屈という言葉で自分を縛って愛花のために哀しい感情を殺している状態で
この状況というのは周りで客観している者の方もまた感情が晴れないというもの。
その口火を切ったのが、羽村くんのちゃぶ台飛ばし。
そんな羽村CV梶くんの感情高ぶる演技お見事。死を選んだ愛しい人の事を今さら怒った所で愛しい人が生還できるはずもなく
ならば愛しい人の死を尊重しようと・・・などと
そんな風に達観できる人間などそうそういない。
「かっこつけてる場合じゃないよ!
とにかく周りなんて気にせず怒って叫んで
泣くくらいじゃないとダメなんだ!」今回二人が泣き叫んで感情を露わにするようなことはなく、
代わりに羽村くんが思い切りよく泣き叫んでくれたおかげで
終了モードだった二人のヤル気スイッチが入ってくれたようで一先ず前進。
痩せ我慢してる、と核心をつかれた真広が動揺して油断していたとはいえ
真広を投げ飛ばす羽村くん、すっかり強く能力を身につけましたね。
『絶園の魔法使い』として本格覚醒が近付いてるのでしょうけれども
容赦のないスクリューな拳パンチで吉野の命ピンチ!?(笑)
そして真広さん、無駄に顔が近いです(*´∀`)
「とうに賽は投げられてんだ。
これから先はオレが全て背負ってやる」『はじまりの樹』の心臓部である『御柱』打倒計画では、
・調査船や武装艦には手を出すな
・武装艦からの攻撃は避けろ
・御柱が攻撃してきた際に調査船や武装艦が巻き込まれないようにしろ
などなど、羽村くん一人に任された任務が無理難題で苛酷。
いずれにしても、このまま『はじまりの樹』を保護という名の放置をすれば
滅亡の未来が待ち受けるならば
世界の混乱を招いてでも『はじまりの樹』を破壊したのは正解だったと
導ける世界を作ると宣言する真広が頼もしく、また
復讐のために自分本位で動いていた真広が愛花の望んだ世界を守るために動き出すという
成長を見せてくれた。
吉野もまたそんな真広と共に愛花のために始動。
「可笑しな人たちが近くにいる方がいいのかもしれません。
どんな悲劇もきっとその人たちと居れば
喜劇に変わって見えるかもしれませんから」吉野と真広の、可笑しな二人と出逢った事で喜劇に変わった愛花の世界。
しかし愛花のいない今の世界は二人にとって悲劇である中で
愛花の望む未来を叶えるために二人がどう喜劇の世界に変えていくのか
いよいよラストスパート突入ですね。
最後は二人が体裁など気にせずに思い切り涙を流し、そして笑顔で終わるラストが見てみたい。

次回
『第23話:はじまりの戦い』(C)城平京・左有秀・彩崎廉/「絶園のテンペスト」製作委員会・MBS
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