マンガに恋する女の ゆるゆるライフ

～内容～
ヘロヘロQカムパニーの横溝正史作品舞台化第三弾！
孤島で巻き起こる奇怪な連続殺人。
その裏にある愛憎渦巻く人間模様とは！？
日本を代表する本格探偵小説、横溝正史の金田一耕助シリーズ。
その中で代表作とも言えるのが、この「獄門島」です。
瀬戸内の孤島にある旧家で巻き起こった、跡目相続争いが絡んだ連続殺人。
座長・関智一が演じる私立探偵・金田一耕助はいかにして事件の謎を解くのか！？
～キャスト～
金田一耕助：関智一　鬼頭志保：長沢美樹
了然和尚：楠見尚己　　鬼頭千万太：置鮎龍太郎（Wキャスト）
鬼頭月代：沢城みゆき　　鬼頭雪枝：釘宮理恵（Wキャスト）
鵜飼章三：中村誠治郎　　村瀬幸庵：中博史
磯川警部：辻親八　　清水巡査：稲田徹　　
鬼頭嘉右衛門：柴田秀勝　　ほか
（チラシ・パンフレットより引用）

12月21日（金）昼の公演を観劇して参りました。
残念ながら今回はコニタンの出演はありませんでしたが
年配声優の方々の渋いお芝居を堪能することが出来ました。

「「「ウキャキャ～怒られたぁ～」」」
千万太の妹たち・三姉妹のキャピキャピ度が強烈！
沢城さん＆釘宮さんの女子中学生ばりの高い声が劇場内に響き渡る通るのなんのΣ（ﾟ∀ﾟ*)
迫力ある声量、素晴らしい。
（以下、ネタバレ感想です）



戦時中に交流を深めた千万太が復員の途中で亡くなってしまい
「俺が帰らなければ三人の妹達が殺される…！」
千万太の遺言を聞いて彼の故郷・獄門島にやってきた金田一は
和尚の了然、村長、医者の村瀬に迎えられる。
しかし三女が梅の木から逆さ吊りで亡くなる事件が発生し
続いて二女と長女も殺害され、金田一が事件の謎を解明する物語。

ステージ上では大道具の廻り舞台によって大掛かりなセットが
シーンによってクルクル動いたり
行方不明になった姉妹を探すシーンでは観客席通路を演者が歩き回ったり
などなど、劇場全体を使った演出に。
前進座で行われるヘロQ公演はこういった演出があるので
お金がかかっている事を実感します。

「邪魔に、なる、三人、娘、を、殺し、てくれ…！」
千万太の祖父・嘉右衛門は、遊女から生まれた孫三姉妹を良しとしておらず
鬼頭本家の跡を継がせる千万太が戦争から帰ってこなかったら
継承権のある三姉妹を亡きものにしてくれ・・・という嘉右衛門の
亡くなる直前の言葉（遺言）がまた胸を締め付けられる柴田さんの好演でございます。

『鶯の　身をさかさまに　初音かな』
『むざんやな　冑の下の　きりぎりす』
『一つ家に　遊女も寝たり　萩と月』
梅の木から逆さまに吊り下げられた三女、
釣鐘（カブト）の中に閉じ込められた二女、
そして萩の花が散りばめられて亡くなった長女。
（流石に逆さ吊りになっていた三女は人形を使っていましたが）
鐘の中から発見された二女の死体を演じた釘宮さんは
体の筋を捻りそうな姿勢で数分間じーっと動かず、
頭を下にして仰向けに反った状態で発見された長女の死体を演じた沢城さんの
頭に血が巡りすぎてクラクラしてそうな姿勢で数分間じーっと動かず。
お二人は死体役としてかなり苦しい体勢になっていたのも印象的。

そしてこの人を忘れてはいけません、金田一役ちいち。
主役なので最初から最後まで出ずっぱりで台詞量も多く
ゆえに暗記も大変だったことでしょう。お疲れ様でした。
おっきー、くぎゅー、みゆきち、そして年配男性声優を客演とした今回の公演は
シリアスでミステリアスな中にも合間合間に笑いが含まれていて
とても楽しい見ごたえのある内容でした。

「女性はお手洗いが近い方が多いのに（笑）
　3時間近い舞台を最後まで見ていただき有難うございました。
　でもちょっとだけ宣伝をしたいので
　お手洗いはもうちょっと待って下さい」
最後の挨拶でも ちいちに ププッと笑わせていただきました。（←毎度のことながら・笑）
舞台などを観劇する度に感じるのは心の中が活性化されて感受性が高まり
心地よい気持ちになれるのが私は好きです。
今後も様々な演劇を鑑賞して自分を高めるきっかけになればイイナと思います。

　　

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