マンガに恋する女の ゆるゆるライフ

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超訳百人一首 うた恋い。 #13(最終話)「定家と式子(式子内親王・権中納言定家)」 


「ワタクシと恋をしてみますか?」
おふざけアバン担当の定家にもちゃんと恋バナが。



「僕は歌人になんて絶対なりませんからね」
19歳の頃の定家、反抗期の中学男子(笑)
家業を継がなければならないと親に押し付け強いられると
息子としては反発したくなるというものなのでしょう。
アウトロー歌人の影響を受ける流されやすさは若気の至りであり、また
「僕は父終えの跡を継いで立派な歌人になります(キリッ)」
俊成パパの策にハマり、そして式子へのママコゴな恋にもハマった訳ですね。
そしてちょくちょく突っ込みを入れるパパさんの
「やる気スイッチどこかに落ちてないかな」「計画通り(キラーン)」
「わし、何か大きな間違いをしたんじゃなかろうか」
などなど
コメディタッチさがグッジョブ。


≪玉のをよ たえなばたえね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする≫
「この恋を忍ぶ事がいつか耐えられなくなる位なら私は今消えても構わない」
ママゴトの恋がいつしか本物の恋に発展していったのでしょう。
「ママゴトじゃなくて本当に貴女が好きなのに」
「ママゴト以外の事を私に求めないで。
 不自由さの中で和歌だけがどこまでも自由なの」

恋慕う者がいるのに斎院という恋もさせてもらえない籠の鳥で拘束されるのは
やるせなかったことでしょう。
前回登場し斎宮だった当子同様きっと
自分が皇女に生まれたことを悲嘆したに違いない。

≪来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ≫
「僕は詠います。貴女がいなくてもずっと。
 そして和歌を伝えていく」

式子が崩御してお亡くなりになりヤル気スイッチを失いつつも、
和歌を詠ってほしい・・という彼女の望みを叶えるべく定家は
新勅撰和歌集や新古今和歌集、そして百人一首の撰者となっていったのですね。
小倉山荘のフスマに和歌の色紙作成を依頼した頼綱がいなければ百人一首は生まれなかった、
そう思うとアバンなどで定家とオフザケしていた印象しかなかったものの(失礼)
何気に意外と頼綱さんの存在も重要だったのだと感じます。



◆総括◆
第1話の放送では、絵柄の黒太な縁取りに癖の強さを感じつつ、百人一首の中でも有名な『ちはやぶる』の和歌をテーマにした恋バナで一気に視聴者の興味を惹きつけてくれました。
恋多き男性が実は一途な恋心を秘めていたり、ツンギレ男子は実は愛情表現が不器用なだけだったり、少女漫画的要素でキュンキュンさせてくれたり、はたまた、悩んだ挙句に恋よりも仕事を取った女性の社会進出だったり、恋バナではないものの公任絡みのエピソードもまた一興。
たいていキャリアウーマンになった女性達は恋の破綻を一時的に悔いはするものの、サバサバ生きてその後の人生を謳歌していたのに対して、逆に男性のほうは後々まで想いを引きずる傾向が…業平しかり実方しかり行成しかり。 女性の方が精神的に大人で見切りをつけるのが早いのだと感じた。
ハッピーエンドを迎えられたエピソードは勿論素敵ですが、むしろアンハッピーエンドなエピソードもこの作品の味わいでもあり、(原作感想でも少し述べましたが)悲恋な物語を見ることによって得られるカタルシス効果が醍醐味だと思っています。 切なくて辛くて感傷的になるのが分かっていてもこの作品を見ずにいられないのはそういった作用があったからなのかもしれない。
登場人物も多いことから声優ファンも喜ぶキャスティング揃いで、こういう面でも大変楽しく視聴できた作品でした。

(C)杉田圭/メディアファクトリー・和歌恋製作委員会

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