「私が京に戻ったら今のように私を負うて
ここへ連れてきてくださいますか?」斎宮と臣下の 身分違いの恋物語。
「そんな悪人面のくせにお咎めが怖いのね?」伊勢に下る三条天皇の娘である当子の我儘に付き合い、
更には当子を泣きやませようとアタフタ四苦八苦する道雅は
凶悪顔なのに心はとても優しい人。
当子が一目惚れするのも分かる。ギャップ萌え(*´∀`)
「私ずーっとお前に逢いたかったの!」3年後、斎宮の任務を終えて大人の女性に成長した当子の熱烈アプローチが可愛らしい。
しかし3年前に丘で交わした言葉「私が京に戻ったら~」が
まさか駆け落ちの約束になっていたとは・・当子様もかなり超訳でいらっしゃる!
「駆け落ちするしかないって事ぐらい
お前だって分かってるくせに」既成事実で強引に道雅と結婚をして周囲に認めさせようとする当子と
出世のために結婚したと思われたくない男のプライドの道雅。
好きなのに、愛し合っているのに、ここが二人のターニングポイントになってしまい
恋路を違えることになってしまったのですね。
「どうして私は天皇の娘などに生まれたのだろう。
この身分の隔たり、今生では越えることは出来ない。
私達はけして結ばれない…こんなにこの人が好きなのに」伊勢に下った皇女が結婚できないことなどの しきたりを含め、
親に反対されたり、身分違いの恋を叶えるのはとても難しいもの。
しかしハッピーエンドが見たいという意識からヒロイン視点で視聴しているので
道雅が駆け落ちに同意してくれない事にジレンマを感じてしまう。
≪今はただ 思ひたえなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな≫「貴女に逢えなくなった今、ただ一言諦めるよと
直接伝えたいだけなのに」当子の父によって裂かれた二人の恋は、別れの言葉さえも伝えられないとは。
「つまらん意地にとらわれていないで
連れ出してしまえば良かった」後悔するならさっさと駆け落ちすれば良かったのに道雅のバキャーーー(ノД`)・゜・。道隆お祖父ちゃんが生きていた頃の権力が道雅にあったのなら・・・
道雅に少しでも世間体を気にしない勇気があったのなら・・・
そうしたらもしかして当子とのハッピーエンドな未来があったのかもしれませんが
しかし権力のない道雅だったから、生真面目な道雅だったからこそ
当子はこんな道雅に惚れたのでしょう。
≪心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな≫当子の父の和歌を通じて思い出されるのは
道雅と出会った夜の月・・・
感動の熱烈アプローチをした再会の夜の月・・・
愛を育んだ契りの夜の月・・・
二人のラブラブシーン回想がまた泣ける。゜(゜´Д`゜)゜。
「もし来世、再び巡り逢えたら、
その時こそ私をさらって頂戴ね」きっと巡り逢っていると信じてる(´;д;`)
次回
『第13話(最終話):定家と式子(式子内親王・権中納言定家)』(C)杉田圭/メディアファクトリー・和歌恋製作委員会
- 関連記事
-