~ストーリー~
俺は魔法使いの弟子。
魔法使いの泉太郎さんは、俺を『ひとごろし』からさらって、
一緒に住もうって言ってくれたひと。
でも、泉太郎さんは多分、ひとを殺したことがあるんだ……。
ダメな大人(魔法使い)と、さびしがりな子ども(弟子)の
ひんやり優しい毎日を描く、草間さかえ初の長篇シリーズ、開幕!!
(コミックス裏表紙より引用)
(C)2012,Sakae KUSAMAコミックス本編を読む前に、
「この漫画は2000年から同人誌で出していた趣味の変態漫画のリメイク版です。」という作者あとがきを読んで、どんな変態ストーリーなのかドキドキでしたが・・・
なるほど、イイ感じの変態ぶりです(←褒めてます)作者の初期作品『災厄のてびき』にも似た部分があり(←左記はBL作品)
大人と少年が田舎の日本家屋で過ごす日常の中に
魔法使いという非現実さと“[ひとごろし]からさらう”というアブノーマルさが混在。
上記帯で担当編集様が「草間世界の原点」と謳っているのも納得です。
(非BL作品。以下、ネタバレ感想です)
「まずいよ絹子、この子は僕の弟子だ。
だからきっと僕が連れて行かなければ、
この子は死ぬ」魔法使いの泉太郎は自分に足りないものを
絹子(同じく魔法使い)に宣託してもらい、
実母から精神的虐待を受ける少年・春生と出会う。
自分に足りない物=人間だったとは思いも寄らなかった泉太郎は戸惑うものの、
「いらない、死ねばいい」などと実母から言われ苦しむ春生を放っておけず
泉太郎は春生を魔法使いの弟子にして一緒に暮らしはじめる・・・
そんな虐待されてきた実母を刺した少年・春生と、
少年の人生を救うために攫った魔法使い・泉太郎の物語。
少年誘拐と言うと物々しく、人攫いを正当化するわけではありませんが、
物語の中では刑事も動きはじめており、泉太郎に容疑がかかるのも時間の問題。
ただ「明日には壊れてしまう」=明日には死んでしまっていただろう春生を
泉太郎が救い出すには、これが唯一の方法だったとも言える。
サスペンス的な要素の中、春生が友人に手紙を書いたり、
算数ドリルが得意だったり(逆に漢字の書き取りが苦手だったり)、
泉太郎は魔法使い組合に出席するためにスーツ着用だったり(サラリーマンみたい)
・・・などなど、日常要素が共在し
あらすじにも書いてある「ひんやり優しい毎日」が心地良い。
魔法使い=ファンタジー要素と、組合出席=現実要素のミスマッチさも面白い、
更には、泉太郎は普段ラフな格好なので、組合出席時のスーツ姿が映える!
しかも、サスペンダーしてる!
サ ス ペ ン ダ ー 男 子 万 歳
「泉太郎さんの事あまり叱らないであげて」絹子に怒られてる泉太郎をかばう春生、優しい子だ。
ちなみに余計なことを口走らないよう
春生の口を泉太郎が手でふさぐシーンに並々ならぬ萌えを感じた
泉太郎の叔父の生首、鍵がかかってない秘密の部屋、
そして泉太郎を陥れようとする組合(?)・・・
などなど、ミステリー部分もハラハラドキドキ。
絹子の弟子である雅くん(高校生)もまたイイコ。
すこぶるイケメン。 しかも絹子に恋してる!?
年 下 男 子 高 校 生 も 万 歳 
絹子が中学時代の雅を弟子にしたエピソードも見てみたいので
二巻以降も期待してます。
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