マンガに恋する女の ゆるゆるライフ

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超訳百人一首 うた恋い。 #10「名古曽の滝(大納言公任)」 

超訳百人一首 うた恋い。 もふもふひざ掛け 東下り柄 mofs_uk01

「中宮側に親しい人間がいるから気が咎めるのかい?」
仕事 or プライベート の葛藤。



「実方、もしここにお前がいたら…」
転勤先で亡くなった実方の生前の願いを叶えるため諾子と文のやり取りをし
実方に想いを馳せる公任さん・・普段の厭味たらしさなどない珍しく しおらしい。
それほどまでに実方のことを偲び愛惜しているのかと思うと・・私のBLアンテナが(以下略)


≪滝の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ≫
「私や私の友達の和歌、君の書、そして君の友達が書いた物は
 いつまでも遺るかもしれない」

亡くなったら何も残らない、と憂うのではなく、
和歌を詠ったり書物を書くことで生きた証を後世に遺せる。
これは小野小町が自分の遺伝子でもある和歌を遺したい、という
東下りエピソードともリンクしますね。
「儘ならん世の中を儘ならんなりに上手に生きる他あるまいよ」
こういう公任の達観したサバサバした考えは寂しくもありますが
ただこうでないと宮中では生き抜いていけないのでしょう。


「貴女の事、俺が必ず守るから!!」
道長の娘を帝の第一正妻にして実質的に定子を第二正妻に降格させた行成。
前回、諾子と利害抜きの友人関係が築けたというのに、
否が応にも政に巻き込まれて関係進展できなくなっていたのですね。
定子に仕える愛しい諾子を苦しめる、と理解しつつ
政を滞らせないために道長の娘と帝の政略結婚させなければならなかった行成の
政と恋との狭間で葛藤・苦悶する姿が目に浮かぶ。。。
そして諾子の元を訪れた、普段は無表情な行成が懇願するような顔つきになっていたのが印象的。
恋の関を越えて結ばれる二人の恋も一夜限り。
「辛かったこの別れの冬もいずれ雪が解けて春を迎える」
(致信と 末の松山の恋路と同様)諾子と行成の出会いにも意味があり、
二人で過ごした楽しい想い出を後悔せず生きる糧にして
それぞれの人生の道を拓きましょうということなのでしょう。
定子が産み遺した子を守ってほしいという諾子の願いを行成は全うし、
また、定子の栄華を綴った枕草子は清少納言の名を後世に遺すことに。
Aパートで公任が詠った和歌の伏線がここに繋がる訳ですね。
欲を言えば諾子には行成の「俺が守るから」の申し出を受けて欲しいと感じましたが、
そうなるときっと枕草子が今の世に残っていなかったのかもしれない。

次回『第11話:香子と藤子(紫式部)』
(C)杉田圭/メディアファクトリー・和歌恋製作委員会

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