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ウツボラ 第2巻/中村明日美子 

ウツボラ(2)(完) (エフコミック) (エフコミックス)ウツボラ(2)(完) (エフコミック) (エフコミックス)
中村明日美子

太田出版 2012-05-17
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~ストーリー~
誰が『ウツボラ』を書いたのか?
謎の死を遂げた美少女「朱」。
入れ替わるように作家・溝呂木の前に現れた、「朱」とそっくりな美少女「桜」。
溝呂木の最新作『ウツボラ』が盗作であることに気づく編集者の辻と、
少女の正体を追う刑事達。
それぞれの思惑が絡み合い、物語はクライマックスへ。
「顔のない死体」とひとつの「小説」をめぐる物語。
すべての謎が、いま明かされる――。(コミックス帯より引用)


誰が『ウツボラ』を書いたのか?という疑問と同時に
自殺した美少女と今生きている美少女のどちらが本物の『藤乃朱』なのか。
どちらがいつ『藤乃朱』を騙ったのか。
『藤乃朱』とはそもそも秋山富士子なのか。

読んでいる最中もさることながら、
何度読み返しても整理できず頭の中でスパイラル(@_@)
『すべての謎がいま明かされる』という帯の紹介がありますが
ハッキリと解答した言葉では述べられていないので
読者の解読分析に委ねられていると言えるでしょう。
故に読み解くのが非常に難解でした。
「わたしと相対しているあなたは
 “一分の混じりもなく完璧にあなたである”
 と言えるのだろうか?」

(以下、ネタバレ感想です)



とどのつまり・・・
自殺した美少女=藤乃朱=秋山富士子。
今生きている美少女=三木桜=横領容疑がかかる元OL。
・・・という事だろうか。

「やっぱり君は朱ではないんだね」
『ウツボラ』の原稿の為に逢瀬を重ねる溝呂木が放った言葉に
ショックを受けた桜は溝呂木と決別し、辻と肉体関係に。

溝呂木の盗作問題をひた隠しにする上司の判断に憤慨した辻は
苛立ちからベテラン女性作家と肉体関係を持ったり
盗作の件を告発しない代わりに
「コヨミさんを一晩僕に貸して下さい」
と溝呂木を脅迫したり。
辻さん、どこまで堕ちていくorz
溝呂木の作品の大ファンだから、盗作問題をスルーできない怒りは理解できなくもないが
だからと言って苛立ちに任せて女性関係に堕ちるのは粗末なこと。
そんな辻の心を目覚めさせたのは、やはり愛しの女性コヨミ。
コヨミの純粋さが辻の暴走を止めたのでしょう。
しかし辻さんのその後が描かれておらず
いったいどこへ消えてしまった…?

溝呂木が盗作をした始まりについて。
そもそも出逢う前から溝呂木は
秋山(朱)の熱烈すぎるファンレター攻撃にウンザリしていたせいもあり
秋山(朱)が執筆した『ウツボラ』を溝呂木が盗作。
しかし盗作された事を知った桜(元OL)が朱の名を騙り溝呂木を脅迫し
溝呂木の身体を無理やり奪うことになり、
後に、桜(元OL)と同じ顔に整形した秋山(朱)が溝呂木と関係を持って。
愛しの溝呂木と関係を持っても溝呂木の愛は手に入らないと悟った秋山(朱)は
溝呂木が愛を注ぐ作品の中で自分は永遠に溝呂木の愛を得る事を選び自殺。
一方、秋山(朱)の願いを叶えるため『ウツボラ』を完成させたく桜(元OL)は
今度は朱の名を騙らず桜として溝呂木に近付いて。
「私…うっ うまく… やれたでしょうか…?」
溝呂木「君は完璧だ。君こそ僕の一番愛しいものだ」
秋山(朱)が生きている頃には溝呂木へ寄せる想いは無かったものの
逢瀬を重ねていくうちに次第に想いを寄せていったのでしょう。
溝呂木もまた最終的に桜(元OL)を求め、
しかし翌日、溝呂木は秋山(朱)の遺骨を抱えて入水自殺を…。

そもそも桜(元OL)はなぜ秋山(朱)と接触してきたのか疑問。
偶然の出会い、ということで片付けてしまうのは勿体ない。
しかし秋山(朱)との出逢いによって横領容疑がかかり逃走中の桜(元OL)に
生をもたらしたことは事実なのでしょう。
その背景にある二人のやり取りが見えないのがまた残念でなりませんが。

「彼女(桜)が秋山富士子だ」という刑事の台詞や
自殺した美少女=要領容疑の元OLだとする刑事の判断もありましたが、
読者に謎解きをさせる作風の中で、これだけハッキリ明言する台詞は
むしろ違和感というか、目立ちすぎるというか。
恐らく読者を惑わす作者の陽動だったのでしょう。
私もすっかり騙されましたw

「私は著者ではありません。先生の登場人物ですから」
主人公の名前を“藤乃朱”に改稿した溝呂木の遺作『ウツボラ』。
秋山(朱)の願い通り溝呂木の作品の中で永遠となり、
彼女の願いを叶え、溝呂木に“完璧”と言われた桜(元OL)もまた
今後も朱として人生を生きる中で
溝呂木から永遠に愛される存在になったのではないでしょうか。

「作家にとって生きることってのは書くことなんだよ。
 書けない作家は死人と同じだ。」

溝呂木の友人・矢田部先生の言葉が心に沁みる。
明日美子先生の休載も相まって考えると
とてもメッセージ性のある台詞に思えてくる。

ラストシーンでは
遺産という形で愛を示されたコヨミと
子を宿す形で愛を示された桜(元OL)のショットが印象的。
願わくば桜のお腹に宿る子の父親は溝呂木であってほしいものですが
ただ溝呂木は“次へつなぐことのできない”体だった故に
もしかしたら辻との間に出来た子なのかもしれない。
ここの解釈をどう読み取るべきなのか、何度読み返しても判別がつきにくい所ですが
正解は読者の受け取り方次第、で良いのかもしれません。

元OLと秋山がどうして出逢ったのか、編集者・辻はどこへ行ってしまったのか、などなど
少々伏線回収がなされずに終わってしまった感はありましたが
非常に難解で読みごたえのある、奥が深い作品でした。

ウツボラ(1) (F×COMICS) (F×comics) マンガ・エロティクス・エフvol.71 OPERA Vol.32 (EDGE COMIX) ノケモノと花嫁 THE MANGA 第二巻

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