「一年前。一年後」高校2年の5人の のほほん悠長さと
高校3年アキヒロの受験を控えた憂鬱と。
「道理で呑気な面してるわ。全員頭に花咲いてるわ」5人のじゃれあいに対して、正月から受験勉強に追われるアキヒロの嫌味の一つ。
要の買い物の付き添いが決定して
「あらァ」という悠太の声が悠然としていたり
無言で頷く祐希のSE
「ピコピコ」がキュートでしたが
彼らが高校3年になったらこういう余裕もなくなってきてしまうのだろうか。
それはとても寂しい(´ω`。)
だからこそ3年になる前の高校2年の今を、今らしく歩いていってほしいと思うのは
年寄り臭いな、うん、自分でもそう思う。
「たった一年。自分がこんな風になるなんて考えもしなかった」既に推薦が決まっている彼女に気遣われる。
これから受験を控える彼氏としては引け目を感じている所に
自転車で転ぶという恰好悪い所を見せてしまう醜態を。
そんなコンプレックスから彼女に悪態をついてしまう不器用さは
なんとも若気の至りで微笑ましく感じる。
「走り続けなきゃいけない。その理由が分からなくても」坂道で郵便屋さんの車を追いかけて見失ったり
ガードレールの下から覗き見た空の裾の果てしなさと、
追いかけられる苦しみの先に何があるのか、という
アキヒロの心の描写がイイ感じにマッチ。
アキヒロの沈む心を浮上させたのは彼女からのレスメール。
アキヒロ、おま、ちょ、いつの間に彼女に
「お守りありがと!」メールしてた!?(笑)
「何も書くことねぇよ」と彼女宛ての年賀状を書いている時に
メールしていたのですねきっと。
アキヒロと彼女の仲が修復できたのも
下世話というか冷やかし能天気な千鶴のおかげもあるから
最後に千鶴たちに笑顔を向けられたのだろうなと感じる。
受験が終わったら彼女とラブラブデートを満喫してくださいアキヒロくん。
「一年後。来年の冬。高校最後の冬」黄昏時の空の裾に彼らが何をお願いしたのか。
千鶴は最初に祈ろうとしていた
「メリーと❤」をここで祈願してそうな気がしますが
アキヒロの一件でメランコリックになった春は何を思って手を合わせたのだろう。
冒頭&最後のモノローグからして、悠太も(少なくとも祐希の弁当箱の件ではなく・笑)
来年の今頃を漠然と思って手を合わせていたことでしょう。

次回
『第6話:Colorless blue』(C)堀田きいち/スクウェアエニックス・「君と僕。」製作委員会
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