~ストーリー~
女はみな かわいげな獣
女たらしの男性客に不穏な妄想を抱く美容師、
白髪のレズビアンのキスシーンを見てしまった高校生処女、
母の秘密を心に秘めて”一夜限り”を繰り返す地味女…ほか、
オンナたちの本音を描く可憐で獰猛な全6篇の連作オムニバス。
各話の描き下ろし後日談収録!(帯より引用)ふお~表紙カバーが凝ってる(´∀`)絵や文字の部分だけツルツル加工されているので
カバーに一見シールでも貼っているかのような(ちょっと浮き上がっている)感覚。
しかもカバー表そで&裏そで共に登場キャラの絵があって豪華に仕上げられています♪
それなりに1冊の単価も通常価格よりやや高めの設定になっていますね。
この作品はフィールヤング掲載の非BL話。
心の奥底にある、女性独特の悩み・妬みみたいなものを
1話完結オムニバス形式にしているもの。
妬み嫉み、といってしまうと重々しい雰囲気ですが
女性独特のナイーブな
(それこそ女友達には自尊心的にそうそう相談できないような)本音が描かれており、
登場する女性キャラたちは各話ラストではきちんと救われているのではないかと思います。
(以下、ネタバレ感想です)
↓
↓
●CASE1:井出の場合「…男の人って顔の怖い女きらいよね」強面気味の美人さんがちょっと毒舌すると迫力がある、という男性の言い分もわからなくはない。
ただこういう台詞を井出さん(女性)に言わせるとは宮木くんもダメ男ですね。
なんて思っていたら!宮木よ、(ショックを受けた井出さんを)よく追いかけてきた偉い偉い♪
「とっ とてもおしゃれと思うところに男の引け目が加わるとその…
…つい『こわい』とか」別に井出さんが苦手とか嫌いなわけではなくて。
井出さんは美人、だけど宮木は自分に自信がなくて釣り合わない引け目=怖いという印象になるのだと。
すれ違いはあったもののこの二人、実は相性が良さそうな気がするので(気のせい!?笑)
二人がうまくいってくれたらいいなと思います。
●CASE3:西鶴こずえの場合白髪レズビアンのキスシーンを目撃した女子高生のお話でしたが、それ以上に
「20歳すぎたら終わるよね~人生」
ちょっ!そんなこと言っていられるのは十代のうちだけだぞJK諸君(。-`ω´-) ←ただのヒガミです。
いやいや、私は永遠の17歳なんだもん♪←まだ言うか(汗;)
●CASE4:西浦の場合CASE1で井出に地味女と言われていた西浦さんは
ワンナイトカーニバル癖\(^ ^)/酔って意識を失い行きずりの男とホテルへ行くパターンが多々あるようで。
その行きずりの男の一人・立原がとってもイイ男!
ウネウネヘアーでロン毛気味でちょいヒゲなキャラで
あぁこういう二次元男性は私の好みだったりします。
←ちなみに三次元でこういう人はカッコイイと思わない。その後、立原と西浦さんは恋人同士に進展したようで、
あぁ良かった~ホンワカした気持ちになれました♪
この作品の中の台詞の・・・
娘に訪れるすべての幸福も災厄も母親に由来するという言葉がとても印象に残った。というかとても納得してしまった。
思春期にオシャレしたいのに母親から暗黙にオシャレ禁止をされていたとか(井出さんの場合)
思春期の頃に、母親の浮気を目撃したことがトラウマになっているとか(西浦さんの場合)
少なからず私にも子供のころは母に好かれたいがために我慢していたこともあったかもなと。
なるほど、
だから地球は女でまわってるのですね(´ω`*)ふむふむ。
ヤマシタトモコ氏のカバー着彩模様↓
「Love,Hate,Love.」…感想記事はコチラ「恋の話がしたい」…感想記事はコチラ
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