~ストーリー~
かつて『警察の耳』といわれた、天才音響捜査官・音無要。彼の耳は、どんな音も聴きとってしまう。
──死者の声も。この世は要にとって、あまりにさわがしい。
その要に厄介ごとを持ち込む、元刑事のヒデは、この世のすべてを愛するビンボー探偵。
ふたりの前には、つぎつぎに死体があらわれ、さまざまな霊の叫びが要の耳を突き抜ける──!!
新田祐克がイロコイを封じて挑む、美しきオトコたちの本格ホラーミステリー、開幕!!!!
(第1巻・裏表紙より引用)大量描き下ろしの第2巻が発売という事で、新田先生の復帰!と喜んだのですが、
本格的な復帰は年末(12/28)発売のウィングス2010年2月号にて連載が再開される模様。
ということで…他の作品も徐々にこの時期を目途に徐々に復活されるとイイなと思います。
この作品は未読でしたが、せっかく新刊として発売されたので購入。
非BLですが、なんとなく、そう、なんとなく微妙に腐腐腐と感じてしまいます(笑)
恐らくキャラクターの表情に艶めかしい色気があるから。(以下、ネタバレ感想です)
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普通の人間には聞こえない音・聴こえたくない音まで聴こえてしまい
苦しむ要の心を痛むヒデの優しさが巧く描写されており、
それがまた二人の関係・絆を良いものに見せてくれます。
1巻では、要の後任として科学警察研究所に入ってきた石動(いするぎ)が
天才と呼ばれていた要と比較されるプレッシャーで事件を起こす。
・・・と思わせておいて、真犯人は要を崇拝する光岡だったのかー!
ゴメンよ石動。要を妬む言動が多々見られたからすっかり犯人かと

そして要が誘拐される事件が発生。助けにきたヒデの声を聴いて
「やっぱ…いいな、ヒデの声…
怒ってても正しい位置はここだと教えてくれる。音叉みたいだ」微妙にBL風とも思える台詞ですが、要は色んな意味でヒデが好きなのですね♪
ヒデ
「…ったく!何 誘拐されとんねん!箱なんかで運ばれくさって!情けないわ。
これからはちゃんとメシ食って太らなあかんで!」要
「…………ぷい」なんて可愛さだ要~(〃゚∇゚〃)********************
2巻では、二人の出会いを描いた過去編が収録。
「前、僕の顔見てベッピンって言ってたよね?こういう顔好き?」それはヒデを誘ってるのか要~ヾ(*´∀`*)ノ゛
・・・と思ったら、要の姉・結を紹介するためだったのですね^^;
縁あってヒデと結が付き合うようになって結婚式も間近に控えた雨の日、
結が殺される事件が発生。
この事件で、要の助言を聞かず・弟の婚約者を死なせてしまった失策を兄である永妻警視正は
ずっと今でも悔やみ続けているようで。
そんな永妻警視正も悪い人じゃなさそうだから、逆に困る(笑)
姉を・婚約者を亡くした要やヒデから恨まれる存在だろうと思うのですが
永妻警視正の自分自身を責め悔いる面持ちが十二分に伝わってくるので
読者側から見ても敵視するキャラではなく、
むしろずっと心痛し続ける彼の姿が可哀想になってくるほど。
アニキ~!そして現在、結の命日に墓参りする要とヒデ。
ヒデ
「髪切りや、要…俺が辛いかもしれん…そう思て結にそっくりなこの顔
隠しとってくれたんやろ?」要
「切るのが面倒なだけだよっ!(///`ω´///)ツンツンデレデレ」ヒデ
「照れんでいーやん。折角の可愛い顔 出したらえーねん」要
「可愛過ぎるから隠してんだよ!」ナニこの微笑ましい会話www しかも要のデレがホントに可愛すぎる♪
複雑で難しい内容ではないのでミステリーが苦手な方でも読みやすいかと。
殺人事件が発生・解決に導くまでの登場人物たちの激しい感情や切なさに惹き込まれ
そして事件解決後の要とヒデの微笑ましいやり取りで締める、という
この二つのバランスが絶妙。とても面白かったです。
発売中のウィングス9月号(7/28発売)にドラマCDが付録でついているとの事で
要@保志総一朗 ヒデ@小西克幸 永妻警視正@置鮎龍太郎 古玉@森川智之というキャスティングを見て欲しくなってきました。どうしましょう、買ってしまおうかな。
春を抱いていた・第1~13巻…感想記事はコチラ
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