今回は『このマンガがすごい!2009・オンナ編』で第1位に選ばれた
「坂道のアポロン」の魅力の解説、そして
「ぼくらの」作者である鬼頭莫宏氏へのインタビュー模様が放送。
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【小玉ユキ「坂道のアポロン」】60年代後半の九州を舞台にした青春ラブストーリー。
薫に感情移入して読む女性読者が多いそうで…私そうだったかな(笑)
草食男子の代表である主人公・薫を通し、
殻に閉じこもる男子の心と交流を深められる要素が含まれているのが
雨の中、校舎の屋上で薫と千太郎のやり取り、とのこと。
1:来るな、と言われても追いかける。(雨の中、追いかけてくるシーン)
2:彼の事を受け入れる。(雨に濡れて気持ちいい、と言うシーン)
3:無茶な要求をする。(雨に濡れてみろ、というシーン)彼の視野にどんどん入り込んで、彼を受け入れ、ムチャブリする事で
愛が芽生えやすい…らしい!?
「深いな~。それ(愛が芽生えやすかった)でした??このマンガ??」というのはゲストの矢口真里さん。私も矢口さんと同意見デス^^;
他人をなかなか受け入れない薫のウブさと、
逆に積極的に人の心にドカドカ入り込んでくる千太郎が親密になっていく様子を
微笑ましく感じましたが、まさか愛のバイブル的な話だったとは(笑)
【鬼頭莫宏「ぼくらの」】パイロットに選ばれた子供たちが戦闘を終えると死んでしまう物語。
この設定はどのように生まれたのか、という質問に
「普通だったら解決できないような状態を、有り得ない力で解決出来てるにもかかわらず
あまりにもそれに支払うコスト(代償)が安すぎる…というのが何となく気にくわなくて。
それに対してそれ相応のコストを払わせよう、という所がスタートです。
主人公だからと言って襲いかかる危機が軽くなったりはしない。
そうすると必然的にああいう事になる」という鬼頭先生。世の中、当たり前の事でも良く考えると”ちょっとおかしいな”という事が多々で
「その行動の裏で、傷ついている人の事まで考えて欲しい」というメッセージも。
主人公は死なず…フィクション作品では当たり前の事ですが
現実問題としてはそうそう簡単に事は運ばないですものですからね。
アニメ放送を見て初めてこの作品を知った自分としては
主人公は死なず、という固定観念を覆され衝撃を受けたのを今でも覚えています。
ダイチの回は特に涙が止まらなかったな。

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