~ストーリー~
鮭とごぼうの炊き込みごはん/いわしの梅煮/たけのこ と がんも と こんにゃくの煮物/
栗ごはん/トマトとツナのぶっかけそうめん/鶏肉のオーブン焼き/
ナスとトマトと豚肉のピリ辛中華風煮込み/いちごジャム
(講談社BOOK倶楽部より引用)ストーリーというには上記の説明ではあまりに???ですね。
しかしまさしくこの本の内容紹介として適しているのかもしれません(笑)
そして最初の1ページ目に
「ねえねえ、昨日の夕飯、何食べた?」というセリフに思わずププっと笑わされましたw
(以下、ネタバレ感想です)
↓
↓
ゲイでイケメン弁護士である主人公・筧史朗(シロさん)は
美容師の矢吹賢二(ケンジ)と同棲中。
シロさんは定時になるとソソクサと帰宅し
帰り道にスーパーで安い食材を買って、家で夕食を作る・・・
という一見ボーイズラブの話?っぽく見えて
内容は全くそんなことなく、BL描写は皆無です。
このシロさんが料理を作りながらレシピを詳しく独白するので
いわば
マンガと料理本の融合したコミックスですね。
「ん、電気釜のタイマー入る直前だったな、間に合ったぜ。
まず昆布をひときれ メシの中に入れて、
味付けは酒としょうゆで薄めに…
(中略)
ごぼうのアクはポリフェノールでうまみの素だから水にさらさない。
さらにその上にまいたけをほぐして入れる…」そんなことがツラツラ書かれているので
”料理未経験者に優しい料理本”をマンガで読んでいる気分に^^
掲載誌が『モーニング』ということもあって
男性の料理未経験者にもわかりやすく
料理の基本的なこと(根菜は水から茹でるとか 油揚げ系は湯通しするとか)を
詳しく説明している様子。
ちゃっかり料理ベタな私も勉強・・・
苺ジャムを作るとき、苺を煮たときに出るアクは捨てず
紅茶と混ぜると美味なのですね♪メモメモφ(.. )
料理以外にマンガとしての展開も(まったりながらも)ちゃんとあって。
ケンジが働く美容院の客と遭遇し、シロさんを指して
「この人が例の弁護士でカッコいい彼氏なんだ!女役の!」このあとシロさんとケンジが喧嘩(というかシロさんが一方的に怒った;)して
シロ「大体 女役ってなんだ!
俺は”どっちかといえばネコ”ってぐらいのネコだ!!」そうか、シロさんやっぱりネコなんだ(笑)
ベソベソと泣くケンジがめちゃめちゃカワイイったらありゃしないww
ケンジはケンジでモノ凄くヤキモチ妬き。
シロさんの元カノに会いに行ったり、
シロさんが仕事で依頼人に会うと
「ねえ、もしかして今回の依頼人てイイ男だったんじゃない?」なんていちいちジェラシー感じてしまうところが女の子っぽいですね。
とにかくこの1冊を読むと、おうちゴハンが食べたくなります!
読んだあと、早速『トマトとツナのぶっかけそうめん』ならぬ
『トマトとツナのぶっかけ・うどん』を作って食べましたw
しかし弁護士でカッコいいシロさんの料理、ぜひとも食べてみたい♪
よしながふみ作品「ジェラールとジャック 第1~2巻」感想記事はコチラ


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